みやわきろく

団地でのびのびひとりぐらし

【読書メモ】恋愛は面倒なので一生ひとりでいいです

読んだ本を毎月まとめて紹介するようにしていたものの、月の最初に読んだ本なんかは記憶が曖昧になりがちだということもあるので読み終わった本を1冊ずつ紹介してみることにする。

とはいえ今回の本は完全に読み終えた本ではなく、8割くらいを斜め読みして返却してしまったものです。読んだ感想というか、読んでいる中で自分の意見を整理したのでその内容を書くという形でお送りします。

わたしは愛される実験をはじめた。 / 浅田 悠介

一時期めちゃコ○ックかなんかの広告でやたらと出てきていた漫画版の方がもしかしたら有名かもしれない。

30歳手前で彼氏に振られた女性がベニコというモテ女*1に「恋愛認知学」なる恋愛メソッドを教わる…という小説仕立ての女性向け恋愛ハウツー本。
ネット広告で漫画の方を見た当時、好きな人もいてどうにか付き合いたいと必死になっていたこともあり買って読むかどうか悩んだまま結局そのままになっていました。必死になって恋愛ハウツー本を買う自分を客観的に見ると何だかダサいなと感じて手が出なかったというのもあるけど…

好きな人が好きな人でなくなって恋愛からすっかり離れた矢先、この本がUnlimited対象本に追加。
「まあタダなら読むか」と借りてみたものの…

やるべきことが多すぎる

ベニコのいう「恋愛認知学」を活用したメソッドには次のようなものがある。
・相手の目をじっと凝視して精神的優位に立つ「ルッキング」
・LINEの返信間隔や文面を真似る「鏡の法則」
・相手の価値観を引き出すトークメソッド(複数)

などなど…
主人公のミホはこれらをひとつずつ実践していくんだけど、文面を読んでいく限りでも小手先のテクニックに拘りすぎて、目の前の相手を大事にしていないように感じてしまう。

例えばデートの待ち合わせをする際。ベニコは「あえて遅刻することで相手に自分のことを考える時間を作らせる」のだという。
いやそれ普通に失礼でしょ…毎回やられたら「こいつ時間にルーズなんだな」って思うし信用なくすよ。早く着きすぎるのも問題だけど、あえて待たせるっていうのはわたしはちょっと受け入れられない。

それにわたしは頭が悪いから、これらのテクニックを思い出しながら相手のことを知ろうとするなんてできない。テクニックを思い出しつつ次の手を考えるか、相手のことをちゃんと見るかのどちらかしかできない。それなら前者を捨てて目の前の相手に真剣に向き合いたい。
心理学だろうと何だろうと、相手を自分の意のままに動かそうとしながら相対するというのはとても失礼なことのように思えてしまう。

モテなくて結構

「そんな真面目だからお前はモテないんだ」と思われる方もいるかもしれない。だがそう思っていただいて結構。

この本で書かれている「恋愛認知学」の終着点は、「相手といるときの自分を心から愛せること」にあるのだそうだ。
わたしは自分のクソ真面目なところを短所でもあるが長所でもあると思っている。クソ真面目な生き方しかしてこなかったから、これまでもこれからもそういう生き方しかできないししたくない。自分の良さでもあるクソ真面目さを捨ててまで相手に愛されたとして、わたしはそんな偽りの自分をきっと好きにはなれないと思う。

あの両親のもとに生まれてしまった時点で、他人から愛されることはもう諦めている。
恋愛ができなかったところでその人の価値が損なわれるとも考えていない。できないもんはできないんだから仕方がない。

こんな小手先のテクニックを使わないとモテないのなら一生モテなくていい。面倒なことはできる限りやりたくない。それよりもわたしがわたしらしく、楽に生きられる生き方をしていきたい。

結果としてこの本の感想は、この記事のタイトル通り「恋愛は面倒なので一生ひとりでいい」に尽きる。
本の指し示す方向と真逆の感想で落ち着いたあたり皮肉だなあと思ってしまった。

買わなくてよかった

それにしても、あのとき血迷ってこの本を買わなくて本当によかったと思う。
当時好きな人とはLINEの交換すらできていない状態だったし、買ったところでこの本にあるテクニックのうち「ルッキング」くらいしか使えなかっただろう。
同じハウツー本なら「運命の恋をかなえるスタンダール」の方が読み物としてよっぽど面白いと思う。

こちらはPrime Reading対象なのでプライム会員なら無料で読める(Unlimited登録前に読んだような記憶)ので気になる方はどうぞ。

*1:見た目はまんま(当時の)ブルゾンちえみ。作中で正直見た目は…みたいに書かれていてすごく失礼だと思った。ご本人はかわいらしいのにね。